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2021.04.01 フォーミュラリー

フォーミュラリーとは

フォーミュラリーとは

フォーミュラリーとは、医療機関において患者に対して最も有効・安全で経済的な医薬品の使用方針とされ、欧米を中心に1990年代から導入されている医薬品マネジメントの手法です。わが国でも病院における導入状況調査を始めるなど、医療の効率化の観点から本格的導入に向けての機運が高まっています。

ファーマシューティカルケア理念に基づいた医薬品使用の基準

●欧米で導入されている医薬品使用基準の考え方

フォーミュラリー(Formulary)とは、「医療機関において、患者に対する最も有効で経済的な医薬品の使用方針」です。また、フォーミュラリーはグローバルスタンダードになっているファーマシューティカルケアの理念に基づいた考え方であり、英国の場合、医薬品の適正使用と経済効率の観点から、1990年代には各医療機関・地域ごとのフォーミュラリー作成が本格化し、地域フォーミュラリーとして定着しています。米国でも医療機関や保険会社が独自にフォーミュラリーを作成し、最適な医療提供と支出の削減に取り組んでいます。このようにフォーミュラリーは、欧米先進国ですでに導入・活用されている医薬品適正使用の標準的な考え方です。

●医療2025年問題から本格導入の機運が高まる

わが国は少子高齢化が進み、今後も医療費が増大し続けることが予想されます。現在進行中の医療・介護の提供体制の改革のゴール、つまり団塊世代の全員が後期高齢者に達する2025年に向けて、医療費削減をどのように進めるかが喫緊の課題になっています。このような状況の下、わが国でも医療費削減につながるフォーミュラリーの導入の機運が高まってきています。

たとえば、骨太の方針2017や経済財政諮問会議で医薬品の採用基準や推奨度を明確化したフォーミュラリー導入に触れ、財政制度等審議会ではARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬)を例にとり、費用対効果に基づく処方ルールに関わるガイドラインの明確化を提言しました。厚生労働省も病院におけるフォーミュラリー導入状況調査を実施しました。これらは医療費抑制の一策として診療報酬評価等と併せたフォーミュラリーの本格導入の動きと捉えることができます。

フォーミュラリーは限られた医療資源の有効活用につながる

●フォーミュラリー作成のメリット

医療機関で初めてフォーミュラリーを作成する際、採用整理の観点からも、同種同効薬からの導入が進められています。重要なことは、患者のために、いかに有効・安全で経済的な薬物治療を目指すのかに尽きます。フォーミュラリーに採用する医薬品はエビデンスを基本として選択することで、合理的な治療の実践につながります。フォーミュラリーの作成メリットとしては、ジェネリック医薬品の有効活用につながる等の経済メリットに加え、採用医薬品が整理されることによる医療安全への寄与等が挙げられます。また、医療機関においてフォーミュラリーを導入するにはとくに薬剤師の役割が重要になります。そして、薬剤師が病棟で薬物治療に主体的に参加することになります。

●フォーミュラリーマネジメントの必要性

フォーミュラリーの策定は、「医療機関において、患者に対する最も有効で経済的な医薬品の使用方針」に沿った処方ルールです。必要なことはこの方針に従って医薬品が使用されているかどうかをマネジメントすることであり、このマネジメントには、フォーミュラリーの更新管理、医薬品の使用実態調査、副作用モニタリング、医薬品に関する過誤の対策、医薬品使用に伴う臨床ガイドラインの策定などが含まれます。フォーミュラリーで推奨される医薬品が有効に、安全に、かつ経済的に使用されているかどうか管理することが真の医薬品費の削減につながります。

包括評価のDPC制度下でのジェネリック医薬品の活用

●DPC病院にはフォーミュラリーが必須

平成30年度診療報酬改定でDPC病院のジェネリック医薬品の使用率(後発医薬品係数)が機能評価係数Ⅰでの評価になりました。しかし、DPC病院では数量ベースで常に60~80%のシェアを維持することが経営的に求められ、ジェネリック医薬品の病院経営における重要度は少しも変わりません。また、平成30年度改定で、評価される数量シェアは外来も含めたすべての医薬品をベースにシェアを割り出すことになっており、注意が必要です。

地域包括ケアシステムとフォーミュラリー

●地域単位の医薬品の使用指針が必要

フォーミュラリーの作成は、DPC病院では必須でありますが、年間8兆円にのぼる薬剤費を削減するためには、地域単位での医薬品の使用指針として地域フォーミュラリーを作成することが最も効果的です。使用量の多い生活習慣病等の内服薬は、医療機関の多くが外来で処方されています。その適正化にはフォーミュラリーが役立ちます。地域フォーミュラリーは地域の医師会や薬剤師会、保険者が話し合って作成することが望ましいです。

日本の医療改革は待ったなし
カギを握るのはフォーミュラリーの普及と定着

●フォーミュラリー普及のポイントは薬剤師

医療財源のひっ迫が深刻さを増しており、国民皆保険の持続性を確保するために日本の医療改革は待ったなしの状況です。患者の医薬品費負担の軽減、国や国保(自治体)・協会けんぽ・健保組合の医療費の支払いの削減につながるフォーミュラリーを定着させることが医療の問題解決のカギとなります。また、そこでキーマンになるのは薬の専門家である薬剤師です。患者のために責任ある薬物治療を提供するというファーマシューティカルケアの基本理念をベースに、フォーミュラリーの普及定着に積極的に取り組む役割を薬剤師が他の医療者と協同し、担っていきます。

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