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2023.11.28 薬局での活用

日本調剤薬局店舗への展開 ~コラム Vol.9~

日本調剤薬局店舗への展開 ~コラム Vol.9~

「育薬」のベースとなる新薬評価書

 

「育薬」という言葉を聞いたことはありますか?

 

今回は、FINDAT新薬評価書の意義を「育薬」の視点で考えてみます。

薬の開発は大きく分けると創薬と育薬のプロセスがありますが、育薬は薬剤師に求められる重要な役割の一つであり社会課題でもあります。

日本製薬工業協会は育薬の定義を、「くすりが病院や医院で使われるようになってから、そこで得られた情報をもとに、くすりのより適正な使用やさまざまな改良、新薬の開発へと活かされること」としています。

育薬が社会課題とされる理由として、IT企業による製薬企業の営業マーケティングサービスの台頭により、MR数が減少し、製造販売後調査を通じた新薬に関する情報収集の担い手が不足している背景もあると思われます。

 

フォーミュラリーのベースになるのは蓄積された医薬品情報であり、その医薬品情報はかつての新薬の育薬を通じて蓄積されたものです。

 

FINDATの新薬評価書は添付文書、IF、リスク管理計画書(RMP)の内容をはじめ、根拠となる試験に国内外のガイドラインに記載されるエビデンス、幅広い情報を収集・加工したコンテンツです。新薬評価書は育薬のベースとなる情報が集約されており、既存治療薬との比較と新薬の立ち位置に関する情報も掲載されているため、育薬にも活用していただけると思います。

 

新薬評価書を見る際、育薬の面から読み解いてみるのも面白いかもしれません。

FINDATでお薦めの機能tipsコーナー

新薬評価書の考察部分は、新薬評価書の内容を凝縮した結論にあたる項目です。

外部査読の先生にもご確認いただき、現場視点で注意していただきたい点等も記載されています。忙しい業務の合間に短時間で情報収集する際は考察をご覧ください。

 

【新薬評価】トリンテリックス錠(2020年3月作成)