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2021.07.28 外部記事

政府・閣議決定、処方箋「反復利用」検討も 骨太の方針21、「かかりつけ薬剤師・薬局の普及」を明記【PNB:2021年6月21日】

政府・閣議決定、処方箋「反復利用」検討も 骨太の方針21、「かかりつけ薬剤師・薬局の普及」を明記【PNB:2021年6月21日】

政府は18日、「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)2021」を閣議決定した。与党内での議論などを踏まえ、9日に公表した原案から一部修文し、「かかりつけ薬剤師・薬局の普及を進めるとともに、多剤・重複投薬への取り組みを強化する」と新たに記載した。医師と薬剤師の連携を前提とした「医療機関に行かずとも、一定期間内に処方箋を反復利用できる方策を検討し、患者の通院負担を軽減する」との記載は、原案から変わらず「リフィル制度」という文言を避ける形で盛り込んだ。

後発品、「信頼性確保」を強調

後発医薬品に関しては記載の順序を変更した。「新目標についての検証」の前に「品質および安定供給の信頼性確保」を記載し、後発品メーカーの不祥事を踏まえ
た現状を受け、信頼性の確保に向けた取り組みの重要性を強調した。脚注にある新目標についても「後発医薬品の品質および安定供給の信頼性の確保を柱とし、官民一体で、製造管理体制強化や製造所への監督の厳格化、市場流通品の品質確認検査などの取り組みを進める」と前書きを記載。その上で、原案同様に「後発品の数量シェアを、23年度末までに全ての都道府県で80%以上とる」目標を明記した。後発品については、同日の朝に開かれた自民党の議員連盟「ジェネリック医薬品の将来を考える会」(上川陽子会長)でも、参加議員から「信頼回復」の重要性を指摘する声が相次ぐなど、強い問題意識が示されていた。

 

本文中のバイオシミラーに関する記述では、「目標設定の検討」の前に「医療費適正化効果を踏まえた」と追記。▽OTC類似医薬品などの既収載の医薬品の保険給付範囲について引き続き見直しを図る▽(後発品に関する)保険者の適正化の取り組みにも資する医療機関等の別の使用割合を含む実施状況の見える化を早期に実施▽新目標との関係を踏まえた後発医薬品調剤体制加算等の見直しの検討▽フォーミュラリーの活用等―は原案から変わらず盛り込まれた。「女性の活躍」の項目では、処方箋がなくても緊急避妊薬を「薬局で適切に利用できるようにすること」について、「本年度中に検討を開始し、国内外の状況等を踏まえ、検討を進める」ことが変わらず記載された。

成長戦略実行計画も決定、セルメ推進など

同日は「成長戦略実行計画・成長戦略フォローアップ」も閣議決定した。薬局で市販されるOTC薬などの使用推進に関しては、案の時点から変わらず「安全性等を確保することが必要であり、個別品目ごとにOTC化の検討を進めるなどセルフケア・セルフメディケーションを推進する」とした。後発品メーカーの品質確保や安定供給、データの信頼性確保に責任を持つ体制構築に向けて、「製造販売業者による適切な製造・品質管理体制の確保を図る」ことも明記した。

 

PHARMACY NEWSBREAK 2021年6月21日掲載
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